既製品の封筒へ印刷するか、
オーダーメイド封筒かを選ぶポイント
封筒を制作する2通りのアプローチ
封筒制作においては、2通りのアプローチがあります。
ひとつは①既製品封筒へ会社ロゴや社名や住所などを印刷するアプローチです。既製品封筒を使用しますので、すでにサイズや形などが規格サイズの場合に用いられます。小ロットの封筒をお手軽に制作できますので、請求書送付などの社用封筒として、制作事例が多数です。この社用封筒は、「名入れ封筒」とも呼ばれています。
もうひとつは②オーダーメイド封筒で制作するアプローチです。オーダーメイド封筒は、封筒を展開した状態で印刷をして、その後に独自の仕様(サイズ、形状)に組み立てていきます。オーダーメイド封筒にすれば、あなたの目的や用途に合わせ、世界に一つの封筒を作ることができます。企業のダイレクトメール、鉄道会社のチケット袋、銀行の現金封筒など、主に大ロットの制作はこちらにあてはまります。
既製品封筒への印刷による制作のメリット・デメリット
メリット① 小ロットでコストが抑えられる!
既製品封筒であれば、すでにサイズや形状が確定している規格品の中から選べ、名入れ封筒のデザインは比較的簡単です。データの校正後は、印刷のみで完了するため、お客様の事情に応じて納期対応はしやすいです。
メリット② 小ロットで短納期対応しやすい!
既製品封筒であれば、すでにサイズや形状が確定している規格品の中から選べ、名入れ封筒のデザインは比較的簡単です。データの校正後は、印刷のみで完了するため、お客様の事情に応じて納期対応はしやすいです。
メリット③ 1色や2色の封筒を軽快に印刷できる!
小ロットの既製封筒への印刷をターゲットとした印刷設備もあり、軽快に印刷をこなせます。また、多品種小ロットの市場が2014年は3,000億円規模に拡大しており、プリントオンデマンドによる極小ロット(1枚~)にも対応できるようになっています。
デメリット① 大ロットに不向き!
既製品封筒への印刷は、1枚ずつしか印刷ができません。また、封筒の裏面に印刷がある場合は表裏の2回通しになり、印刷の通し数が2倍になります。このように大ロットで生産効率が落ち、コストが上がるという性質を持っています。
デメリット② 訴求力に欠ける場合がある!
封筒の端から上下左右10mm程度の印刷できない範囲があります。このように限られた印面となる為、名入れ封筒以外のDM用封筒などの場合は訴求力に欠けると言えるかもしれません。ふたベタの要望を受けますが、既製品封筒への印刷では対応ができません。
オーダーメイド封筒で制作するメリット・デメリット
メリット① 大ロットでコストが抑えられる!
封筒を展開した状態で印刷するので、封筒の表裏を同時に1回の通しで印刷ができます。また、大型の商業印刷機で多面付けにより、複数の封筒を一度に印刷できるので、印刷の通し枚数が減ります。例えば6丁付けで、通し数は1/6になります。従って、大ロットでコストが下がる性質を持っています。
メリット② 封筒の全面にフルカラー印刷が可能!
印面範囲に制限がなく、全面フルカラーの訴求力の高いDMを制作できます。ふたベタ印刷は勿論のこと、封筒の表面から裏面に連続したデザインにも対応できます。オーダーメイド封筒は、高精彩の商業オフセット印刷機が使用できるから色も鮮やかです。
メリット③ 用紙や色選びなどに自由度がある!
オーダーメイド封筒にする最大のメリットは、やはりその「自由度」にあります。既製品の封筒ではすでにある程度の規格が決まっているので、とにかく質やオリジナリティにこだわりたいというときには物足りなさがあるでしょう。オーダーメイド封筒にすれば、イメージしている大きさの用紙を指定できますし、ご自身や会社のイメージカラーに合わせた色選びなどが自由自在にできます。
メリット④ アイデアを実現させられる!
普段だったら難しいからと既製品の封筒に頼ってしまいがちですが、せっかく湧いたアイデアを無駄にするのは非常に勿体ないです。オーダーメイド封筒であれば、そのような封筒に関する細かい「アイデアを実現させられる」からです。企業でオーダーメイド封筒を使って、商品をアピールできますし、ブランド力を多いに引き出すことができるからです。封筒印刷のデザインや形状にまでこだわりを持つことで、他社との差別化ができること、そして販促活動を有利に進めることもできます。
メリット⑤ 窓付きや口のりを工夫できる!
オーダーメイドで封筒を作ることは、細かいところまでこだわることができます。オーダーメイドでは、「窓付き」や「口のり」などの指定や、開封率を高める「ジッパー・ミシン」などの特殊な加工もすることができます。既製品では四角い窓付きが多いのですが、オーダーメイド封筒にすれば色々な形に変えて工夫することもできるので、企業イメージに合わせたデザインに作り上げることができます。それに、口のりの部分も工夫することで、封筒を受け取った人が開けやすかったり、ダイレクトメールであれば開封率アップにも繋がったりもするので効果的に取り入れていきたいところです。
デメリット① 小ロットでコストがかかる!
オーダーメイド封筒は、封筒を展開した状態で印刷をして、仕様通りのサイズに組み立てます。印刷に加えて製袋の工程が必要となるため、既製品封筒への印刷に比べて、小ロットでコストが高くなり、納期もかかる傾向があります。
デメリット② データ作成に時間がかかる!
オーダーメイド封筒は、封筒の展開図をイメージできないと、データ作成ができません。また、開封率や反応率を高めるデザイン設計などに時間がかかります。目的や希望に合わせて封筒を作り上げるオーダーメイド封筒はデータが複雑な傾向があり、その確認作業や訂正作業に時間がかかる傾向があります。
利用シーン(印刷内容)、数量に応じた選択を・・・
既製品封筒への印刷による制作、オーダーメイド封筒で制作する、それぞれのメリット・デメリットを十分に把握すれば、きっと用途に応じた適切な封筒を作り上げることができます。