皆さんは封筒の開け口に、封字と呼ばれるマークがついているのを見たことありますか?
おそらく今まで1回くらいは見たことのある方が多いのではないでしょうか。
しかし、これはどんな意味があるのか気になりますよね。
今回は封筒を閉じる際になぜ封字を付けるのかを解説します。

□ 封筒を閉じる際に封字を付ける意味とは?

封筒を相手に届ける時はもちろん宛名を書きます。
宛名を書くということは送った文書が宛名に記載してある本人のみが開封可能ということ。
仮に勝手に他の人へ当てられた封筒を開封すると、法律に違反することになります。
封字の意味とは、「確かに封印いたしました」途中で第3者に開けらていませんということを証明するという意味があるため、ビジネスにおいては重要な書類ほど必須です。

では封字の種類を見てみましょう。
封字にはたくさんの文字があり、一般的な封字は「〆」や「締」が挙げられます。
他には、「締」よりも丁寧な印象がある「封」、重要な書類に使用する「緘」、おめでたいときに使用する「賀」、結婚などのお祝い事には「寿」、女性のみ使用できる「蕾」や「莟」があり、その字のとおり「つぼみ=まだ開いていない」ということを表していて情緒的でしなやかな印象を与える素敵な封字です。

実は直筆で封字を書く以外にも代用できる物もあります。

1つ目は印鑑やスタンプまたはシールも今では販売されています。
スタンプは多くの封筒を送る際に便利ですね。
良く使われる文字は「緘」や「封」。

2つ目は封蝋です。
これは、西洋で使用されている方法で、洋封筒を閉じる際に使われます。
蝋を垂らして、焼き印を押すことで封字の役割を果たします。
ビジネスとして利用するのはおすすめしませんが、おしゃれな雰囲気を出せますね。

□ 封字を書く方法と、海外へ送る際の注意点を紹介

封字の書き方はとても簡単で、封筒の閉じた部分の中心に、少し大きめを意識して書くのがベター。
他にも、先ほど紹介したスタンプやシールも一般的に売っているので、厳格なマナーが求められない場合は、利用しても構いません。
迷ったときには「〆」を使用すればいいのですが、1つ気をつけたいのは「〆」をバツ印と書くことはマナー違反となりますので気をつけてください。

外国に洋封筒を送る際、とくにヨーロッパでは封字は封蝋以外に存在しません。
外国の方にとっては、☓はキスマークを意味するため、〆がバツ印に見えるからという理由があるからです。

□ まとめ

今回は封筒を閉じる際に封字を付ける意味と、封字を書く意味を解説しました。

普段は何気なく開封している封筒の封字にも、このようなマナーが必要なのは意外に感じた方もいると思います。
しかし、意味を知れば必要なシーンに合わせて封じを使い分けることができますね。

デジタル化が進んでいく中でも、婚礼や年始のご挨拶状など、職場での重要書類のやり取りはまだ「封筒」で行われていることも多い。

そんな時に、日本人としてこのような封字を使いこなしたいものです。

無難に「〆」だけでなく、用途におうじて封印グッズに目をむけてみてはいかがでしょうか。
あなたの気持ちがより伝わって新しいコミュニケーションにも一役買うかもしれませんよ。

 

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