手紙の送付や領収書、請求書の封入、履歴書の提出など日常生活のあらゆる場面でお世話になる封筒。封筒を選ぶ際、サイズや材質、重さ、質感など選ぶ基準は様々ありますが、封筒の「色」は考えて決めていますか?

あまり気にされていないように思える色選びですが、実は白や茶色、柄物など様々な色の封筒が用意されています。
色選びをしっかりとせず、状況に合わない色の封筒を使うと受け取り手に悪い印象を与えてしまうかもしれません。

そこで今回は、封筒を選んだり、オーダーメイドする際に気をつけたい、封筒の色選びについてご説明します。

□白い和封筒を選ぶ場合

白い封筒はオーソドックスなタイプの一つで、無難な選択をしたいのであれば最適な封筒といえます。
また、受け取り手に清潔感や誠実さを感じさせることができ、好印象を与えるでしょう。

履歴書やエントリーシートの送付、領収書や請求書、日常のお手紙など、日常生活やビジネスの場といったありとあらゆるシーンでも使うことができるため、常備しておくと大変便利な封筒です。

ただし、弔事の際に使用するのであれば注意が必要です。
「不幸が重ならないように」との意味を込めて、一重のものを使うのが一般的なマナーであるため、二重になっている封筒は絶対に使わないようにしましょう。

□茶封筒(クラフト封筒)を選ぶ場合

白封筒よりもよく使われるため、サイズの品揃えに関しても白より豊富な茶封筒。
よく使われる色合いの封筒であるため、「とりあえず茶色」なんて選び方をしている方もいらっしゃるかもしれません。

茶封筒はどうしても「事務用」というイメージが強いため、受け取り手にお堅い印象を与えてしまいます。
ですので、友人へのお手紙などプライベートの場で使用するのにはあまり向いていません。

ただし、目上の方へ大判の封筒を送る場合などは、フォーマルな印象を与えることができるため効果的といえます。
目上の方の場合だと、プライベートな用件であっても、「あえて」茶封筒を使用するのもよいでしょう。

□柄物を選ぶ場合

こちらは茶封筒とは逆に、相手にプライベートな印象を大変強く与えるため、オフィスでの使用や目上の方へ送付する場合には向いていません。
受け取り手によっては失礼だと受け取られてしまう可能性もあります。

柄物封筒の使用は親しい間柄の場合のみに限定するようにしましょう。
万が一、デザイン性などを考慮して仕事の場で使用するとなった際には、薄い水色や薄いピンクなど、受け取り手に悪い印象を与えない色合いのものを選びましょう。

パステルカラーを選ぶ場合

近年、従業員の作業量削減、会社のブランドイメージ向上や封筒の質にこだわるため、多くの企業が自社特製の封筒をオーダーしています。
企業がオーダーメイドでオリジナルの封筒を作成する上で、受け取り手に少しでもインパクトを与えたい、そんなときにはパステルカラーの封筒を選ぶといいでしょう。

パステルカラーは非常に印象的な色合いですので、封筒を通じて会社のイメージ向上や認知度アップに一役買ってくれるかも知れません。

白封筒や茶封筒に比べると割高なものが多いですが、「広告塔」の役割を担ってくれると考えればお得なお買い物になるかもしれません。
会社のロゴなどに使われているイメージカラーを封筒に採用すれば、受け取り手に会社名をさらに覚えてもらいやすくなることでしょう。

また、鮮やかさと落ち着きを兼ね備えたパステルカラーを使えば、事務用のフォーマルさを演出しつつも、相手に堅苦しすぎる印象を与えないという、まさに社用にぴったりな封筒を作ることができます。

□それ以外の珍しい色の封筒

これまででご紹介した白や茶色パステルカラー以外の封筒が使われるケースもまれにあります。
たとえば黄色い封筒。年金請求書を入れる封筒として使われています。
また、赤色や緑色の封筒が、税金滞納者への警告を呼びかける文書に使われています。

これらの色の封筒を使ってはいけないというわけではありませんが、中身が勘違いされないよう、特段の事情が無い限りは黄色や赤、緑色の封筒の使用は避けた方がよいでしょう。

封筒は、郵便物を送付する際、相手から最初に見られる、まさに郵便物の「顔」ともいうべき部分です。
ビジネスの場で使用する場合は、会社の顔にもなりうる非常に大切なアイテムです。
良くも悪くも相手に大きな印象を与えるものですので、色合いによっては相手に悪い印象を与えかねません。

封筒は日常生活でよく使うため適当に選んでいる方も多いことでしょう。
しかし、顔の見えない相手への贈り物を包む大切な紙であることを考えれば、受け取り手へ与える印象をよくよく考えた上で選ぶ必要があります。

相手に失礼の無いよう、また、その多大な印象を最大限活用できるよう、封筒の色選びは慎重に行いましょう。

 

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