メールもLINEもスルーされる時代の中で成功している企業は、紙のDMの「外見」にとても注力しています。
封筒には、デジタルでは真似できない「五感に訴える力」があるのです。
この記事では、DMの販販促担当者が押さえておきたい「封筒デザイン」と「コツ」をご紹介します。
開封率を劇的に上げ、DMを「ゴミ箱行き」から「特別な一通」に変えていきませんか。
目次
DMの開封率を左右する「3秒の壁」
なぜ、DMの開封率はデザインで変わるのでしょうか?
受け取った郵便物は、わずか数秒で「読むべきか、捨てるべきか」が判断されます。
これは「3秒の壁」と呼ばれるもので、この一瞬の判断に影響を与えるのが、封筒の「第一印象」です。
封筒は「企業の顔」
DMは、顧客の手元に物理的な「モノ」を直接届けられる特徴があります。
質の高い紙質や目を引く色、特殊な加工は、受け手に「これは普通のDMとは違う」という特別感を与える要素です。
その結果、開封への動機付けになります。
驚きと好奇心を刺激する
中身が見えない封筒は、「何が書いてあるんだろう?」という好奇心が出てきます。
好奇心をさらに強めるために、封筒のデザインで「驚き」や「限定感」を演出しませんか。
開封したい意欲を掻き立てるようにしましょう。
開封率を上げるテクニック
DMの開封率を上げるために、封筒に取り入れたい具体的なテクニックをご紹介します。
五感に訴える
封筒を単なる紙ではなく、顧客の五感に訴えかける「仕掛け」として活用しましょう。
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紙質で体感にアプローチ
ザラザラしたクラフト紙は温かみや親しみやすさを、なめらかなケント紙は信頼性を伝えます。
DMの内容が「キャンペーン」なら親しみやすい紙を、「資料請求の案内」なら信頼性の高い紙のように、メッセージに合わせて紙の質感を選ぶことが大切です。 -
特殊加工で視覚にアプローチ
箔押しやエンボス加工を施すことで、視覚的・触覚的なインパクトがアップ。
これにより、「特別なDMだ」という印象が強まり、受け手の「中を見てみたい」という気持ちを掻き立てます。
心理面に訴える
封筒のキャッチコピーは、顧客の心に動きを与えるものです。
表現を工夫し、興味を引き立てるようにしましょう。
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カリギュラ効果(見るな!の誘惑)を使いこなす
「〇〇万円を損したくない人以外、見ないでください」といった、禁止されるほど見たくなる心理(カリギュラ効果)を応用し、顧客の「知りたい欲」を強制的に刺激します。
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具体性と希少性で「今すぐ」を促す
「先着100名様限定」「〇〇様限定」といった希少性がある言葉の組み合わせがポイントです。
受け手は「今行動しないと損をする」心理が働き、開封への意欲を高めます。 -
行動促進のトリガーを明確に
封筒の目立つ位置に、「クーポン在中」や「裏面に特典コード有」など、開封後の具体的なアクションに繋がる一言を印刷しましょう。
DM効果を最大化するコツ
DMの開封率向上はデザインだけでなく、アプローチ方法によってさらに強化できます。
戦略的タイミング
DMは「いつ送るか」というタイミングが、中身と同じくらい重要です。
顧客の興味が最も高まっているタイミングを逃さない戦略をご紹介します。
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購買行動の直後
購入や申し込みのお礼を兼ねたサンキューレターを、商品到着後の適切な時期に送付しましょう。
これにより顧客満足度を高め、次回の購入につなげられる可能性があります。 -
関心のピークの直後
過去に購入履歴がある顧客や資料請求で住所が判明している方に向けてのアプローチもあります。
ウェブサイトの特定ページ(例:新商品ページ、セールページ)を閲覧した直後にDMを発送する方法です。
感謝のメッセージと共に「今だけ」の特典を添え、次のアクションを促します。 -
イベント連動
季節のイベントや顧客の誕生日といった、顧客にとって意味のあるタイミングでDMを送付するのもおすすめの方法です。
「企業は自分のことを気にかけてくれている」という印象を与え、開封率を高めるでしょう。
実用性のある封筒を選択
デザイン以外にも、封筒の「実用性」は開封率に影響します。
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郵送物の種類で選ぶ
パンフレットを同封するなど、折らずに届けたいDMには、受け手の目を引く角形封筒を選びましょう。
コストを抑えたい場合は、長形封筒が最適です。 -
開封性を高める加工
ミシン加工やジッパー加工を施すことで、ハサミを使わずに簡単に開封。
受け手への配慮を表現でき、「開ける手間」を減らしたスムーズな開封を促します。
まとめ
DMは「デザイン・戦略・心理学」の3つの要素を組み合わせることで、単なる郵便物から、企業のブランド価値を高め、顧客の心を掴む最強の販促ツールへと進化します。
「DMの開封率を劇的に上げたい」というお悩みがあれば、封筒のデザインやキャッチコピーを見直してみませんか。


