コストと効果

「封筒の印刷って違いがあるの?」
「費用はなるべく抑えたいけど、安っぽい仕上がりにはしたくない…」
そう思ったことはありませんか?

封筒印刷には、異なる特徴を持つ方法があり、印刷方法の選び方次第でコストや仕上がり、企業の印象は大きく変わるのです。
この記事では、代表的な封筒印刷の種類を比較し、コストやデザイン、用途に合わせた最適な選び方を解説します。

知っておきたい!封筒印刷の主な種類

封筒印刷には、主に以下の2つの方法があります。
それぞれの特徴を理解して、最適なものを選びましょう。

オフセット印刷

オフセット印刷では、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック(CMYK)の4色を重ねて色を表現します。
短時間で大量の印刷物をこなせるのが大きな特徴です。

メリットは主に3つあります。

  • 高品質な仕上がり:写真やイラストなどの色鮮やかで美しい印刷が可能。シャープで洗練された印象の仕上がり。
  • コストを抑えられる:短時間で大量に印刷でき、枚数が増えるほど1枚あたりがグンと安価に。
  • ブランドカラーを正確に再現:企業のブランドカラーなど、特定の色を正確に表現したい場合にも対応可。

オフセット印刷にはデメリットもあるため、注意しましょう。

  • 納期まで時間がかかる:印刷を開始する前に版を作る必要があり、ゼロから依頼する場合は時間がかかる。インクを乾燥させる時間も考慮し、余裕をもって依頼するのがおすすめ。
  • 少ない枚数の印刷には不向き:大量印刷に向いている方法のため、数十枚程度の印刷だと料金が割高。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷とはデジタルデータから直接印刷する方法で、家庭用のプリンターと似た仕組みです。
オンデマンド印刷の最大のメリットは、「必要なものを、必要なだけ、必要なときに」印刷できることです。

  • 小ロット印刷に最適:1部からでも安価に印刷可。
  • 短納期で対応可能:乾燥の時間が不要なため、急ぎの印刷にも対応可。
  • 可変データの印刷が可能:宛名や番号など、1枚ずつ異なる情報を連続して印刷したいとき向き。

オンデマンド印刷を考えたときは、以下のデメリットに注意しましょう。

  • 大量印刷には不向き:枚数が増えるほどコストが割高な傾向。
  • 色に制約がある:金色や銀色のような特殊な色の表現が難しい場合あり。また、グレースケールやモノクロ印刷では、黒のテカリが目立ちやすい。

【目的別】封筒印刷の賢い選び方

「どの印刷方法を選べばいいか分からない…」と悩んだときの、目的別の選び方をご紹介します。

コストを最優先したいなら

「予算は限られているけれど、安っぽく見られたくない…」
コストの悩みにアプローチするなら、印刷枚数に合わせた賢い印刷方法選びが重要です。

印刷方法を賢く選ぶだけで、予算とクオリティの両立が可能です。

  • 小ロット(〜数十枚):オンデマンド印刷がおすすめ。必要な枚数だけ安価に印刷。
  • 大ロット(〜数百枚以上):オフセット印刷がおすすめ。枚数が多くなるほど1枚あたりの単価が安くなるため、結果的にコストを抑えられる。

デザイン性を追求したいなら

封筒のデザインは、企業の印象を左右する大切な要素です。
写真やイラストを美しく、色鮮やかに印刷したい場合は、オフセット印刷を選びましょう。
企業のブランドカラーなど、特定の色を正確に表現したい場合にも最適です。

短納期で印刷したいなら

急なイベントやキャンペーンで封筒が必要になった場合は、納期が重要なポイントです。
オンデマンド印刷がおすすめです。版を作成する工程がないため、急ぎの印刷にも対応できます。

封筒印刷の注意点!失敗しないためのポイント

封筒印刷のトラブルを防ぐために、入稿用テンプレートを活用しましょう。

入稿用テンプレートとは、封筒を展開した状態の形状を実寸大で示した図面のことです。
封筒のサイズや折り目、糊しろの位置などを確認しながらデザインを作成できるため、仕上がりをイメージするのに役立ちます。

テンプレートを活用するとメリットのメリットがあります。

  • 正確な配置が可能:封筒の各部分(表面、裏面、フタなど)の寸法が事前にわかるため、デザインやテキストの配置が把握でき、デザインのズレを防ぐ。
  • 印刷トラブルの防止:テンプレートには、塗り足しや印刷領域のガイドラインが設定。データ作成のミスを防ぎ、印刷時の不具合を軽減。
  • スムーズな入稿:テンプレートを使用することでデザインの意図がスムーズに伝わる。

まとめ

封筒印刷の種類には、オフセット印刷とオンデマンド印刷の2つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、コストやデザイン、用途に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。

入稿時にはテンプレートを活用し、スムーズな発注をしましょう。