「DMって本当に効果があるの?」
「デジタル全盛期に、わざわざ紙の封筒を使う意味はあるの?」
販促担当者の中には、DMの効果について疑問を感じている方がいるかもしれません。
しかし、DMは単なる「広告」ではありません。
デジタル情報が飽和しているからこそ、DM封筒は「信頼」と「記憶」を築くツールとして見直されています。
この記事では、封筒が持つアナログならではの販促効果を詳しくご紹介します。
目次
デジタル時代に封筒が持つ3つの魅力
デジタルなコミュニケーションが広がるほど、実は物理的なDM封筒の価値が高まっています。
デジタル広告にはないDM封筒にしかない魅力を見ていきましょう。
「記憶に残る」効果
メールやSNS広告は、さっとスクロールすればすぐに忘れてしまうものです。
しかし紙のDMは受け手が手に取って触れるため、物理的な存在が強く印象に残ります。
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アナログ体験
封筒の質感や重みといった五感に訴えかける要素は、記憶に残りやすい傾向です。商品やサービスを連想させるきっかけになります。 -
視覚の優位
デジタルでは広告が頻回に出るため、1つの内容に集中して読むのは難しいものです。しかしDMは、他の広告による目移りする心配がなく届けられるメリットがあるツールです。
「信頼性・安心感」を与える効果
デジタルでの情報より、企業名が入った紙の封筒は信頼性が高いメディアです。
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差出人の明確化
封筒は差出人、発送元が確かである安心感を受け手に与え、「信頼」の土台を築きます。 -
プライバシーへの配慮
圧着はがきや封筒は、中身が隠されているためプライバシーに配慮した印象を与え、顧客との継続的な関係性を保ちます。
「行動へのきっかけ」を作る機能性
DMは、顧客がアクションを起こしやすいように仕掛けを作れます。
たとえば、期限付きクーポンやQRコード、返信用ハガキなどを活用してみましょう。
DMの受け手が手軽にアクションを起こせる導線を用意できます。
封筒のデザインによる効果
封筒の仕様は、受け手のロイヤリティを高めるだけでなく、送付側の業務効率にも貢献します。
顧客ロイヤリティ(愛着)の醸成
封筒の細かな仕様は、顧客の企業への愛着を高めます。
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ロイヤリティ効果
箔押しや特殊な紙質は、「あなたは特別です」というメッセージを伝えます。
受け手は優遇されている感覚を持ち、企業への愛着(ロイヤリティ)が高まります。 -
顧客満足度(CS)向上
ミシン加工やジッパー加工など、開けやすさに配慮した封筒は、顧客満足度(CS)の向上に繋がるのです。
「この企業は細かいところまで気遣ってくれる」という思いを受け手は抱きます。
DM送付側のメリット
封筒の形状や仕様は、DMを送付する側にとっても大きな影響を与えます。
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大判サイズのインパクトと効率性
規定サイズを超える大きな封筒(角形封筒など)は、他の郵便物に埋もれず、受け手に強いインパクトを与えます。 -
窓付き封筒の効率性
窓付き封筒は、DMや請求書を大量に送る際に、封入ミスや宛名間違いのリスクをゼロにできます。送付側の業務効率化にもつながる効果です。
DMのアナログの力を引き出す戦略
DMの効果だけでなく、費用対効果(ROI)も継続的に高める方法をご紹介します。
DMを「ブランド資産」に変える
DMは使い捨ての広告ではなく、企業価値を高めるブランド資産と考えましょう。
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一貫したメッセージ
封筒のデザイン、紙質、コピーなどすべてで一貫性が感じられるデザインにします。
ブランドストーリーを伝えることで、企業のメッセージが記憶に残りやすくしましょう。 -
物理的な証拠
質の高い紙、箔押しなどの加工を施したDMは、手元に残る「物理的な証拠」になります。企業の信頼性や品質を常に訴求し続けることが可能です。
アナログで「計測・改善」する
従来のDMの欠点であった「効果測定の難しさ」を克服するための考え方をご紹介します。
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アクションの可視化
DMにクーポンや特典コードを印刷し、オンラインストアでの利用状況を追跡します。
これにより、DMが直接もたらした売上効果を明確に把握可能です。 -
専用URLの活用
DMに印字するWebサイトのURLを他の販促物と異なるDM専用ページにしてみましょう。分けることでWebサイトへの流入を明確に特定・計測できます。
まとめ
DM封筒は、デジタルが届かない「心の領域」にアプローチできる最強の販促ツールです。
受け手の記憶に残り、信頼性を高めるアナログの優位性を最大限に活用しましょう。
デザインや特殊加工はブランド資産となり、専用URLなどを使った計測戦略で効果を最大化できます。


