「DMや手紙を送る時、封筒のフタってどうやって閉めるのが一番いいの?」
「毎回、液体のりやセロハンテープで閉じるのはちょっと面倒…」
このような悩みを持った方も多いのではないでしょうか?
封筒のフタを閉じる負担を軽減するため、「口糊(くちのり)加工」を検討してみましょう。
今回は、封筒の口糊加工の種類について詳しくご紹介します。
封筒のフタについている糊と侮ってはいけません。
封筒印刷時に口糊の種類を選ぶだけで、業務効率が大きく変わりますよ!
目次
口糊加工4つの種類と特徴
封筒のフタを閉じるための口糊加工は、大きく分けて4種類あります。
それぞれの特徴を理解して、最適なものを選びましょう。
アラビア糊
封筒のフタに付いている、光沢のある白い糊がアラビア糊です。
使用する際は、糊部分をを水で濡らして貼り付けます。
剥離紙がないため、ゴミが出ない点がメリットです。
また、湿らさないと糊としての効果がないため、封筒同士を重ねてもくっかず保管がしやすい封筒といえます。
アドヘヤ糊
アドヘヤ糊とは、封筒のフタと胴側の両方に付いている、ザラザラとした糊のことです。
フタを本体に重ねて押し当てるだけで、簡単に封をすることができます。
水を必要としないため手軽に封入作業ができ、剥離紙などのゴミも出ません。
ただし、長期保存に不向きな点に注意が必要です。
糊面が空気にさらされることで、粘着力が低下します。
短期間に大量の封入が必要なときに検討したい口糊加工です。
ホットメルト糊
封入口に糊加工をした上に剥離紙を付けるホットメルト糊は、強度と耐久性に優れています。
胴側に加工するのが一般的ですが、フタ側への加工も可能です。
使用時には剥離紙を剥がします。
糊部分より剥離紙が一回りほど大きいので、剥がしやすくなっています。
長期保存にも向いている口糊加工です。
両面テープ
剥離紙を剥がして貼り付けます。
テープタイプなので、長期間保存しても粘着力が落ちにくい点がメリットです。
他の糊加工よりも粘着力が強い特徴もあります。
テープ位置はフタ側が多いですが、胴側にも加工が可能です。
使用の際には剥離紙を剥がすため、ゴミが発生します。
口糊加工の注意点
便利な口糊加工ですが、注意しておきたいポイントをご紹介します。
封筒印刷時
糊付け加工は、封筒の形によってできないものもあります。
たとえばアラビア糊加工は、縦型の封筒(和封筒)には対応していません。
保存期間が長くなると粘着力が劣化する場合もあるため、どれくらいの期間保存するのかを検討してから発注するようにしましょう。
封筒使用時
封筒の使用時にも注意が必要です。
水で濡らすタイプのアラビア糊は、封入物が水滴で濡れてしまうかもしれません。
余計な水分が付いていないか、よく確かめましょう。
口糊以外も!効率化できるおすすめの加工
口糊加工と合わせて、封筒の便利さをさらに高めるオプション加工があります。
業務の効率化だけでなく、開封率アップにも期待ができる加工です。
窓付き加工
封筒の一部を透明なフィルムにすることで、中に入れた宛名や住所が外から見えるようにする加工です。
宛名書きやラベルを貼る手間が省けるため、業務効率が格段にアップします。
ミシン加工
封筒に細かい穴を列状にミシン目を入れ、手で簡単に切り取れるようにする加工です。
ミシン加工をすることで、受け取り手の開封しやすさが向上します。
ハサミやカッターを使わなくても開封できるので、中を見てもらいやすい効果に期待できるでしょう。
まとめ
封筒の口糊加工は、単なる「フタを閉じる」ためのものではありません。
その種類を選ぶだけで、業務効率やコスト、相手に与える印象が大きく変わります。
用途や目的に合わせて最適な口糊加工を選び、よりスムーズなコミュニケーションを実現しましょう。


