芳村:要するに創造とは破壊する勇気から生まれてくるものだから、壊せない人間に創造はできない。また破壊するには問題を感じる必要がありますから、破壊も感性の力です。

行徳:シュンペーターはこう言いました。
「創造的破壊を体質の中に持っている間は、資本主義は滅びることがない。しかし、創造的な破壊がなくなったら、間違いもなく滅びていく」

 

独創力1)理屈を越えた個性を形にしていく独創力

1.自分の心を納得させてくれるものを理屈抜きで追い求めていく

①理性という能力は、みんなに共通するものを創り出す能力
②理性ではなく、自分の心を本当に納得させてくれるものをとことん追い求めていく、という生き方をしなかったら、本当の意味での「俺だけのもの」は出て来ない。(感性の実感)

2.個性というものは磨き出されていくものである

①顔や声や歩き方というのは自然にそうなっているもので、意識的に磨き出された個性とは違うものである。
②個性を掘り下げることによって、理屈抜きに追い求めていかなければ、個性は出て来ない。
③個性は、人間が意識的に作り上げる一個の「芸術作品」である。

3.ヒット商品作り

①同時代に生きる人間の過半数が持っている欲求がわかれば、大ヒット商品を作ることができる。しかしマーケットリサーチでは、それを掴むことはできない。
②他人の真似ではなく、自分だけのものをとことん追い求め続けるという努力が必要。

4.寝食を忘れて没頭する

①本当に個性が輝き出してくるようなものを自分の能力として、あるいは人格として獲得するには、少なくとも3年ぐらいは寝食を忘れて没頭する時期が必要である。
②いろいろな人の伝記を読むと、その入らしい仕事を成し遂げた人物は、人生中のどこかでそのようなことをやっている。

独創力2)固定観念、先入観念を打破する独創力

1.「常識で考える」のではなく、「常識を考える」

①常識や現実や事実に支配されてはならない。
②常識では「これは、こうするものだ」と決まっているものでも、「果たしてそうであろうか。このままでよいのか。ちょっと違うのではないか」と疑ってみることが大切。→これを「方法的懐疑」という
③奇想天外な「そんな馬鹿な」という人間を見直さないといけない。とんでもないことを言う人間は大きな独創のきっかけを提案しているのかも知れない。

2.固定観念を破壊し、新しい常識を作り上げていくのが哲学の仕事

ちょっと違うのではないか、ちょっとおかしいのではないか、という感性を出して、常識を、固定観念を破壊する勇気を持つことこそ、創造のエネルギーである。

3.時代は常に新しいものを要求している

①常に時代は動いているのだから、常に常識は破壊されなければならない。
②そのためには、常に常識に対して疑問を持ち、新しいものを作り出そうという意欲を自分のものとして持たなければならない。

4.この感性と勇気を出して常識を破壊しなかったら、新しいものは作れない

①常識に対して、ちょっとこれは時代と合わないのではないか。
②自分が現代を生きている実感としては、何かちょっとおかしいのではないかと感じ取れる感性を、本当は誰もが持っている。
③ただ、それに気づいていないだけである。

独創力3)自分のみに与えられた使命として出てくる独創力

1.人間は何のために生まれてくるのか

①歴史を一歩前に進めるという役割を持って生まれてくる。
②自分はどんなことをして歴史を一歩前に進めることができるのだろうか。

2.自分のみに与えられた使命

①現実への異和感という感性の実感を持つこと。
②問いこそ全ての変化の、独創の、そして発展の原動力であり出発点である。
③なんとなくピッタリこない。何か違う。もう少し便利にならないか。このような疑問が湧いてきた時、もう一歩突つ込んでなぜだろうと考えてみる。
(×)誰かがやるだろう
(×)まあいいか
④そのような疑問は、「お前こそ、それを実践する人間である」ということを教えている。
⑤独創の世界に到達して自分が見えてくる。

3.この分野では「俺が一番」というものを作る

①疑問を突き詰めていくと、これはまだ誰も手をつけたことがないという問題にぶつかる。その時その問題を解決するために自分が生まれてきたのだと考えるようにする。
②自分の心を本当に納得させてくれるものを追い求めていく。
例)芳村思風氏の場合
今、この世に存在する哲学では、なんとなく納得できなかったので、新たに感性論哲学を創った。
③独創性を発揮できた企業のみが生き残れる。