「DMは中身が勝負!」と思っていませんか?
DMが開封されるか、ゴミ箱行きになるかは、封筒の「外見=デザイン」で決まります。
デジタル情報が溢れる現代において、モノとして存在する封筒の力は、受け手の五感に訴えかけ、強いインパクトを与えるツールです。
この記事では、DM封筒デザインで心を掴むコツと、企業のブランド価値を高めるための方法を詳しくご紹介します。
目次
DM封筒デザインが持つ「五感への力」
DM封筒のデザインは、単なるビジュアルではありません。
受け手の五感に直接訴えかけ、行動を喚起する力を持っています。
視覚と触覚で「記憶」に残す
SNSやメールは一瞬でスルーされますが、紙のDMは受け手が手に取り、触覚を通して企業のメッセージを伝えます。
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紙質の重み
厚手の紙は「重要なお知らせ」の印象を与え、信頼性を高めます。 -
特殊加工
箔押しやエンボス加工は、視覚的な美しさだけでなく、指先に伝わる凹凸の感触で記憶に残りやすくします。
「静的な存在感」で注意を引く
デジタル広告が動き回る中で、封筒は郵便受けの中で「存在感」を放ちます。
目に入る色や形、質の高いデザインは、膨大な郵便物の中でも埋もれません。
受け手に「開けてみよう」と思わせる動機付けになります。
受け手の心を動かす3つの要素
DM封筒のデザインで重要なのは「何を印刷するか」ではなく、「どう見せるか」です。
ブランドの一貫性と調和(統一感の力)
封筒のデザインは、企業のウェブサイト、名刺、パンフレットと統一感を持たせることで、ブランドの認知度と信頼性を高めます。
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イメージカラーの忠実な再現
ブランドカラーを印刷することで、色から企業を連想し、親しみや安心感を得ます。 -
ロゴの最適な配置
ロゴは封筒の顔です。横長のロゴなら横向きの封筒、縦長のロゴなら縦向きの封筒に配置するなど、ロゴの形に合わせた最適なレイアウトを取り入れ、より洗練された印象にしましょう。
余白とフォントが創り出す「高級感」
デザインでは「余白」は情報と同じくらい重要です。
情報が詰まった封筒は「広告感」が強くなりますが、余白を広く取ると、高級感と重要性が生まれます。
フォント選びにも着目しましょう。
信頼性を重視するならゴシック体、優雅さやクラシックな印象を与えるなら明朝体がおすすめです。
ロゴのフォントと文字情報のフォントを寄せることで、統一感のあるプロフェッショナルな印象にも仕上がります。
封筒の「カタチ」と「サイズ」が伝えるメッセージ
DMの内容や目的に応じて、封筒の形状自体を変えることも、開封率を上げる強力なデザイン戦略です。
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角形封筒(A4が折らずに入る)
大きさが目を引き、重要な書類やパンフレットが入っているという重要性を伝えます。 -
窓付き封筒
窓の位置やサイズを工夫することで、中身のチラ見せ効果があります。
また、「自分宛て」であることの確認をスピーディーできるので、宛名確認の手間を省きます。 -
フラップ(フタ)のベタ塗り
フタの部分に企業のイメージカラーをベタ塗り印刷。
色合いにメリハリが出るので、受け手に企業のカラーを一目で与られます。
デザインを活かすための土台作り
どれだけ素晴らしいデザインでも、ミスがあれば効果は半減します。
デザインを活かすための土台作りを入念に行いましょう。
郵送物の種類で封筒を使い分ける
送るDMの内容に合わせて、封筒の種類を使い分けるのがポイントです。
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折っても問題ない書類
コストを抑えられる長形封筒がおすすめです。 -
折らずに届けたいDM
ポスターや厚手のパンフレットなど、折らずに届けたいDMを送る際には、書類がそのまま入る角形封筒を選びましょう。
封筒自体が大きいため、受け手の目を引き、開封率の向上にも繋がります。
印刷の制約
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印刷範囲の確認
封筒の端から数mmは印刷できない範囲があります。
デザインを作成する前に、必ずテンプレートで印刷範囲を確認しましょう。 -
特殊加工の限界
箔押しを使う場合、細かすぎる文字や線が潰れる可能性があります。
デザインの線幅を太くするなど、事前に印刷会社と相談して調整することが、失敗を防ぐコツです。
まとめ
DM封筒のデザインは、単なる「外装」ではなく、顧客の信頼と好奇心に訴えかけるための最も重要な「戦略ツール」です。
「紙質、色、ロゴの配置、そして加工」を戦略的に組み合わせることで、DMは競合の郵便物の中で埋もれることなく、心に残る一通へと進化します。


