到着曜日

ダイレクトメール(DM)を送る際、デザインを新しくしたり、魅力的な特典を考えたりすることに時間をかけるものです。

しかし、意外と見落とされがちなのが「お客様の手元にいつ届くか」というタイミングを考えることです。
実は、お届けするタイミングは、見た目のデザインと同じくらい大切です。

特に相手の生活リズムに合わせたスケジュールでお届けすることが、しっかり読んでもらい、次への行動に繋げるための大きなポイントにつながります。
今回は、「会社宛て」と「個人のお客様宛て」それぞれの視点から、DM送付のタイミングについてご紹介します。

会社宛てなら「火曜・水曜」、個人のお客様なら「週末・給料日」が狙い目

お仕事中とプライベートな時間では、郵便物を手に取り、じっくり読むタイミングが全く異なります。
現在の郵便事情(土日・祝日の普通郵便配達休止)も踏まえ、最も読んでもらいやすい時間を狙いましょう。

会社宛ての場合:週の中盤に「心のゆとり」を狙う

週明けの月曜日は、溜まったメールの処理や会議などで誰もが忙しい一日です。
ポストに届いたDMも、山積みの書類と一緒に「後回し」にされるか、忙しさのあまり中身を見てもらえないままになってしまうリスクが高まります。

一方で、火曜日や水曜日は週の業務が少し落ち着き、デスクで落ち着いて資料に目を通す時間が作りやすいタイミングです。
「少し一息つける」曜日に届くことで、中身をじっくりと読んでもらえる確率が高まります。

個人のお客様向けの場合:休みの日と「お財布事情」に合わせる

ご自宅にお送りする場合、現在は土曜日の配達がお休みのため、「金曜日」に届くように検討しましょう。
金曜日に届くことで、土日のゆったりとした時間に目を通してもらいやすくなるからです。
平日の夜は家事や育児で忙しくても、お休みの日であれば、少し時間を取って封筒を開けてもらえる可能性が高まります。

また、お買い物への意欲が高まる「給料日の直後」も効果的です。
母の日やクリスマスといった行事、あるいはボーナス時期など、世の中が「何かを買おうかな」という雰囲気になる時期から逆算して、少し早めにお届けするのもおすすめです。

発送する日ではなく「届く日」を考える

DMは「準備ができたから出す」という、送る側の都合で進めてしまいがちになっていませんか。
しかし、お客様がポストを開ける瞬間から逆算してスケジュールを組むことが大切です。

お客様の生活リズムから逆算する

たとえば、飲食店宛てなら「週末の忙しい時期」を避けるほうがよいでしょう。
一般家庭宛てなら「夕方の忙しい時間」を過ぎて、夜にゆっくり目に入りやすい週末にお届けするのが親切です。

また、ゴールデンウィークや年末年始の前後も、郵便物が多くて埋もれやすいため注意が必要です。
曜日だけでなく、1ヶ月の流れや1年のイベントを考え、「今なら読んでもらえそう」という時を狙うのが重要です。

お届けまでのスケジュールを整える

狙った日に確実にお届けするには、印刷から加工、郵便局への持ち込みまでの流れをスムーズにつなぐ必要があります。
お届けまでにかかる日数を把握し、「火曜日にお届けしたいから、逆算して木曜日に準備を終わらせる」といった、細かなスケジュール管理が、最終的な反応の良さに繋がります。
特に土日を挟む場合はお届けが週明けになるため、余裕を持った計画が欠かせません。

技術と経験を活かした「タイミングの最適化」

最近では、最新の仕組みを使ってお届けする時間を調整する方法も増えています。

お客様の「今」に合わせる自動発送

たとえば、ホームページを見てくれた、あるいは資料をダウンロードしてくれたといった「お客様が今、まさに興味を持っている瞬間」に合わせて、自動的にお手紙を送る仕組みも有効です。
AIによる分析を組み合わせて、一人ひとりのお客様にとって最も良いタイミングを見極めるシステムを導入するのも良いでしょう。

最後は「人の経験」が決め手

仕組みが進んでも、最後に重要となるのは「現場の経験」です。
地域ごとの配達の事情や、その時々の世の中の動きを踏まえ、「あえて1日ずらしてお届けしよう」といった繊細な判断が、最終的な成果を左右します。
便利な仕組みと、長年培ってきたプロの知恵。この両方を合わせるのが、現代のスタイルです。

届く日までを「おもてなし」の一つに

「誰に、何を、どんな形で」届けるか。
すべて大切ですが、最高の状態でお客様に届くためには、ふさわしい「時」があります。

DMの到着日への配慮は、お客様の時間を大切に思うことにもつながる工程です。
相手が最も受け取りやすい瞬間に、心を込めて用意した一通を届ける。
この細やかな気配りの積み重ねが、信頼関係を築き、確かな結果を連れてきてくれます。

毎日目にするポストの中身。
お届け日に、ほんの少しの思いやりを込めてみてはいかがでしょうか。

日常的に届く一通のお手紙だからこそ、「お届けの瞬間」までを丁寧に考えることが、お客様との確かな信頼を築く第一歩となります。